地震の日

地震の日のことを書こうと思います。
3月11日(金)のそのとき、私は電車に乗っていました。旦那さんと出かけた帰りでした。最寄り駅まであと半駅というところでガクンガクンと急停車。そしてパッと電気が消え、今まで体験したことのない大きく長い揺れが起きた。窓から外を見ると外灯や看板が大きく揺れている。怖いって思うと同時に家にいるシュナはどうしているんだろうと心配になった。電車の中なので余計に揺れが大きく感じたのかもしれない。家はどの程度揺れたのかが気になって仕方がなかったが、すぐに避難できず電車の中でじっと待つしかなかった。
1時間ほどして梯子を使って線路に降りて隣の駅まで歩いて戻ることになった。みんな順番に列になってゆっくり歩いて行った。電車の中で隣に座っていた人とせめて地上に降りたいね、と話していたので地面に足を着いたときはホッとした。でも町は騒然としていて薄気味悪く、早くシュナの元に帰りたくて気持ちが焦る。玄関を開けると薄暗い中でシュナがドア越しに見えて一安心。棚なども倒れていなかった。
旦那さんが停電の中、散歩に連れて行ってくれました。なんとなくシュナも落ち着かない様子だったようだ。町も家の中も真っ暗だしシュナには何がなんだか分からないだろうから説明できたらどんなにいいかと思ったよ。シュナを抱っこして寒さをしのぐ、犬の体温ってあったかい。シュナも私もお互いが安心できた。
夜になって家族と連絡がとれ不安が一つ消えた。母親は仕事の帰りで私たちと同じように電車に乗っていたが、たまたま駅に止まったときだったので降りて3時間かけて暗闇の中、家まで帰ったとのこと。ほんとにお疲れ様でした。もう寝ようと思った夜の10時頃に電気が復旧しました。長い一日でした。

地震発生から11日が経ちました。
被災地、被災者の方々には心よりお見舞い申し上げます。福島や岩手、青森などを訪れた時のことを思い出さずにはいられません。どうか少しでも早く復旧するよう、神奈川に住む私に出来ることをしていこうと思います。